土地バブルって「どんだけ~っ!」

1991年をピークにその前後数年間に渡って続いた、いわゆる「バブル経済」。
その象徴の一つと言えるのが、急激な値上がりを示した不動産の価格です。
当時私はうら若き20代でしたが、けっこうタクシーに乗車拒否されたことを鮮明に覚えています。今となっては信じられませんね。
では、当時の土地価格がいかに異常だったかを具体的に見ていきましょう。

(※数値は国土交通省公表データより)

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 1平米あたりの土地価格の推移【全国平均】
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■商業地
 ・1975年    218,900円
 ・1991年 2,155,200円
 ・2005年    368,500円
 ・2019年    556,800円

■住宅地
 ・1975年      41,500円
 ・1991年    306,500円
 ・2005年    117,100円
 ・2019年    116,900円

■工業地
 ・1975年      27,100円
 ・1991年    130,500円
 ・2005年      57,700円
 ・2019年      63,100円

■全用途
 ・1975年      70,000円
 ・1991年    594,800円
 ・2005年    165,700円
 ・2019年    224,600円

いかがだったでしょうか。
1991年を見ると、特に商業地の価格上昇が際立ってますね。
数値は平米あたりの単価ですので、坪に直すと何と約712万円!
土地神話と言われた当時の異常な状況がうかがい知れます。

その後、法律面での土地バブル対策や性急すぎたと言われる日銀の金融引き締め策により、バブル崩壊と共に日本経済が長い低迷期に入って行ったのはご存じの通りです。

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 都市圏ごとの土地価格の推移
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以下、都市圏ごとのグラフを見ると、やはり東京圏が突出していると共に土地バブル期も比較的長かった事が分かります。

また、東名阪以外では、さほどバブルの恩恵を受けていなかったようです。