争族にならない土地の遺産分割とは?
高齢化社会になると共に、最近やたらと相続に関する話題を耳にします。
かくいう私も親がかなりの高齢で、他人事ではありません。
例えばですが、親の資産が比較的大きな土地1つのみで、相続人が複数いた場合、
いわゆる争族にしないためにはどうしたら良いでしょうか?
今回は、土地の価値の面から配慮すべき点を見ていきたいと思います。
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同じ面積であれば公平なのか
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1つの比較的大きな土地を3人で相続し、1人は利用したい、残りの2人は売却した
いと考えた場合、ちょっと困りますよね。
単純に考えれば公平に面積を3等分、という事になるでしょうが、それで良いの
でしょうか?
3等分した後のそれぞれの土地の価値が一緒であれば問題ありませんが、そうで
なかった場合は争いになる可能性があります。
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特に住宅地は要注意
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住宅地で最も重視される要素はなんでしょうか。
やはり「快適性」ですよね?
快適性とは、日照や風通し、眺望、隣地との関係等かと思います。
土地を3等分した結果、それぞれの条件が変わらなければ問題ありませんが、日
当たりが良くなったり悪くなっりしたら、当然土地の価値にも影響します。
眺望等もまた然りで、大きく価値に影響する場合が出てきます。
他に、前面道路が傾斜している場合は、分割後に道路との高低差がある土地とそ
うでない土地が出るなど、色々なケースが考えられます。
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分割には細心の注意を
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では、分割後の土地の快適性にどうしても差が出てしまう場合、どうしたら良い
でしょうか。
お察しの通りですが、地積に差をつけて価値を公平にするしかありません。
具体的には、ラフな分割プランを作成後、それぞれの土地単体の価値を査定して
いきますが、特に都心の土地の場合は地価が高いので、少しの地積差でも価値が
大きく変わる可能性があり注意が必要です。
公平性が保たれた分割プランにたどり着く事が出来れば、皆が納得し、争族が起
こる可能性はかなり低くなると思います。
いかがだったでしょうか。
保有資産に土地があり、複数で相続する可能性のある方は、早めに考えておくの
も良いかもしれません。