不動産の価格は今後上がる? それとも下がる?
オリンピックに向け上昇を続けてきた不動産価格ですが、ここに来て上昇率が緩
やかになるなど、そろそろ天井が見えてきました。
今後の不動産価格はどうなるのでしょうか?
今回は半年ごとに実施されている、東京の不動産価格に関するアンケート調査結
果をご紹介したいと思います。
・実施:東京都不動産鑑定士協会
・実施時期:2019年10月
・対象者:不動産鑑定業者、不動産仲介会社、不動産賃貸会社など
・回答数:166
・集計方法:アンケート結果を集計し指数化(DI)
※プラスが大きいほど増加予測、マイナスが大きいほど減少予測となります。
都心5区は、千代田・中央・港・新宿・渋谷の各区。
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半年後の不動産価格
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■オフィスビル
・都心5区 +27.1
・23区内 +14.1
・23区外 -13.0
■ホテル
・都心5区 +27.6
・23区内 +17.9
・23区外 - 2.5
■マンション
・都心5区 +14.6
・23区内 + 7.6
・23区外 - 7.8
■戸建住宅
・都心5区 +13.1
・23区内 + 7.6
・23区外 - 8.1
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1年後の不動産価格
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■オフィスビル
・都心5区 +17.2
・23区内 + 2.2
・23区外 -23.6
■ホテル
・都心5区 +16.0
・23区内 + 4.8
・23区外 -13.7
■マンション
・都心5区 + 4.5
・23区内 - 5.4
・23区外 -21.1
■戸建住宅
・都心5区 + 2.9
・23区内 - 5.1
・23区外 -18.6
いかがだったでしょうか。
前回(2019年4月)に続き今回も、半年後より1年後の方が厳しくなるという結
果になりました。
23区内のビル・ホテル等の投資物件についてはまだ上昇基調が続くとの予測であ
る一方、マンション・戸建については都心5区を除けば上昇が続くのは半年後ま
でという見通しです。
23区外の物件については、ご覧の通り全てマイナスとなっています。
ちなみに、前回調査よりも全体的に数値は悪化しています。
新型コロナウイルスの影響でインバウンドに急ブレーキがかかっているのはご承
知の通りで、今アンケートを実施すればホテルは上記よりも悪い結果となるでしょ
う。一方、オフィスの空室率は相変わらず低く、好調です。
より詳しい内容をお知りになりたい方は、東京都不動産鑑定士協会HPをご覧ください。
取引件数や賃料、推移に関するデータも出ています。