クラウドファンディングで京町屋を再生!

趣のある古い建物を見ていると、何か心に響くものがあったりします。
白川郷に色々な国から観光客が来ているのを見ると、日本人だけでなく万国共通
の感覚なのかもしれませんし、そういった建物は出来るだけ保存したいと思いま
すよね。
今回は、予算なし・再建築不可という窮地に陥った京町屋を、クラウドファンディ
ングで見事に再生したコンサル事例をご紹介したいと思います。

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 築80年以上で10年以上空き家
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依頼物件は個人所有の京町屋で、築80年以上経過し、ここ10年以上空き家のまま
になっている土地約15坪、建物約21坪の老朽家屋。

しかも、所有者は投資余力が無く、路地奥にある物件のため再建築も不可、取壊
しも困難と、売買・賃貸もできず行き詰まっていたそうです。
簡単には利活用の方法が見つからない、とても頭の痛いケースですよね。

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 定期借家とクラウドファンディングを活用
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所有者が改修費用を負担できないため、解決策として、定期借家を設定し運営事
業者に改修と維持管理を任せるスキームを構築。
運営事業者が京町屋の宿泊施設として稼働させ、収益を上げるモデルとしました。

改修費はクラウドファンディングにより資金を調達。集まった5000万円で、専門
性のある設計士、工務店に改修を依頼し、和の風情のある宿泊施設として生まれ
変わりました。

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 保存承継と空き家問題を解決
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この事例では、趣のある古い建物の保存承継と空き家問題を解決し、さらにイン
バウンド需要にも役立てています。
実際に生まれ変わった建物とプロジェクト概要が、下記アドレスにてご覧になれ
ます。
https://www.crowd-realty.com/project/JP-0006/summary/

いかがだったでしょうか。
担保価値のない路地奥の老朽化した空き家を見事に再生し、流動化困難な不動産
を、クラウドファンディングを利用することで流動化させたという事例でした。

クラウドファンディングによる不動産の小口投資は、まだまだ活用の余地があり
そうですし、都内でも最近増えている空き家問題の解決の糸口になるといいです
ね。